あらすじ

高校二年生・汐見ことね(しおみ ことね)は、笑顔の上手な「いい子」。 本音を呑み込みすぎて、自分が何を感じているのかも、もうわからない。 ある雨の夜、帰り道で見つけたのは、看板も住所もない不思議な古道具屋——「夜半堂(やはんどう)」。 深夜0時にだけ開く、その店の若き店主・宵山(よいやま)は、銀色の天秤を傾けながら、こう囁いた。 「うちは、お客さまの"噓"を買い取らせていただいております。」 ついた噓ひとつにつき、こぼれ落ちる小さな記憶——"本当の気持ち"。 失った代わりに手に入るのは、心がふっと軽くなる夜の魔法。 噓を売ることでしか息ができなかった少女が、噓を手放すことで初めて、自分の声を取り戻していく。 "いい子"の仮面の下に隠された秘密と、夜半堂の店主が抱える"買い取れなかった噓"の謎が、やがて交差していく——。 優しくて、少し痛くて、でも明日の朝が好きになる。 深夜0時の、ささやかな魔法の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/25
  • 現在の作品深夜0時、わたしの噓を買い取ります。