あらすじ
私立清爽高校の旧校舎の隅にある図書室には、奇妙な噂がある。放課後、特定の席で「忘れたい記憶」を念じて本を閉じると、その記憶が『栞』となって本に挟まり、自分の中から消えてしまうという。
主人公の女子高生・一花(いちか)は、その図書室の管理委員。彼女には、他人が本に挟んだ『記憶の栞』の内容を読み取り、その中に隠された「嘘」や「矛盾」を見抜く特殊な観察眼があった。
記憶を捨てに来る生徒たちの切実な悩みと、その裏に隠された意外な真相。一花は持ち前の論理的思考で、彼らが自分自身にさえついている嘘を鮮やかに解き明かしていく。