あらすじ
老いた趙雲子龍は、蜀の未来を憂いながら静かに息を引き取った。
関羽の死。
張飛の死。
劉備の夷陵大敗。
諸葛亮の孤独な北伐。
そして、いずれ滅びへ向かう蜀漢。
槍を振るい、主君を守り、長坂坡では阿斗を救った。
それでも趙雲の胸には、ひとつの悔いが残っていた。
――武だけでは、国は守れなかった。
次に目を覚ましたとき、趙雲は赤子に戻っていた。
場所は常山。
時は、まだ乱世が本格化する前。
ならば今度は、ただの武人では終わらない。
兵法を学び、政を知り、兵糧を読み、人の心を掴む。
やがて出会う劉備、関羽、張飛、諸葛亮を救うために。
一騎で主君を救った男が、二度目の生で蜀そのものを救いにいく。
これは、赤子より始まる趙雲子龍の二度目の三国志である。