あらすじ

幼い頃から「死者の声」が聞こえてしまう女子高生・綾瀬 詩織(あやせ しおり)。その能力をひた隠しにして生きてきた彼女は、十六歳の春、街外れにある古びた洋館──「文月堂(ふみづきどう)代筆事務所」 の張り紙を見つけてしまう。 『生きている人間の手紙、お書きします。 ──ただし、書き手はもう、この世にいません。』 そこで出会ったのは、青年店主・月城 透(つきしろ とおる)。彼は死者から最後の「伝え忘れた言葉」を預かり、遺された人へ届ける、奇妙な代筆業を営んでいた。 死者の声を「聴ける」詩織と、それを「綴る」透。 二人は依頼人の死者から託された“最後の手紙”を完成させるため、彼らが生前に何を想い、何を後悔し、誰を愛していたのかを解き明かしていく。 涙を呑み込んできた女子高生が、誰かの最期の言葉に寄り添うことで、自分自身の閉じた心も少しずつ、ほどけていく──。 「ねえ、わたしの声、ちゃんと届いてる?」 あの日聞こえた“声”の正体に辿り着いたとき、詩織が知る真実とは。

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小説を読もう2026/04/26
  • 現在の作品放課後、わたしは死者(あなた)の手紙を綴る