あらすじ

この世界では、「散歩」と口にした瞬間、その人は三十分歩かなければならない。 だから私たちは工夫をして生きてきた。「ちょっとそこまで」「足を伸ばしに」——正確な名前のないまま、並んで歩いてきた。 あなたが入院した秋、言いたい言葉があった。退院したら一緒に、と。でも病室の廊下を歩かせてしまうから、言えなかった。 言葉が、重すぎた。 退院の日、冬の河川敷を二人で歩きながら、私はようやく口を開く。そこで何を言ったか、この物語は書かない。 読み終えたあなたが、その続きを言ってほしい。

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エブリスタ
エブリスタ2026/04/25
  • 現在の作品読切短編 さあ、一緒に