あらすじ
夜中、眠れないまま部屋のベランダに立った高校生・朝比奈翔太は、ふとしたはずみで夜空へと踏み出してしまう。
落下を覚悟した翔太だったが、不思議なことに空中に立っていた。
そこは、ごく一部の人間だけが歩ける不思議な夜空だった。
その夜、翔太は先客の少女・白崎凛と出会う。
凛に導かれるように、翔太はクラスメイトの宮坂彩美、同じ高校の三上悠真、社会人の成瀬翔太郎とも知り合い、五人は「夜空の散歩クラブ」を結成する。
学校では誰とも話さず、透明な存在として日々をやり過ごしていた翔太にとって、夜空はじめて「いていい場所」だった。
しかし、夜空には危険なルールがあった。
長く居すぎると、現実との接続が薄れ、地上に戻れなくなるのだ。
やがて、仲間のひとりが現実から離れ、夜空の深部へと沈んでいく──