あらすじ
住めば都?
卒業式を約一ヶ月後に控えた小学6年生の小早川千尋を襲った突然の災難。
その切っ掛けは親友の真子が中学受験をしたことだった?
学校一の問題児・佐竹泰斗が真子に目を付けて始まった嫌がらせは、真子が学校に来なくなると千尋が標的になってしまう。
原因が原因だけに解決の糸口が掴めない千尋に父親が切り出す。
引っ越さないか?
そうして始まった新居探し。
家族で訪れた不動産仲介業者で偶然見つけた「長屋」の文字。
興味を持つ一家だが不動産仲介業者の若い店員はお薦めしないという。
「その物件、大家がうるさいんですよ」
改めて他の仲介業者の案内で訪れた長屋は綺麗な花が咲く不思議なところだった。
そうして千尋の小学校卒業とともに新たな場所で新しい生活をスタートさせる小早川家だが、思わぬところで偶然再会した真子の理不尽な要求に千尋は悩む。
【親友】
その言葉に囚われる千尋に、偶然会った見ず知らずの女は問う。
「ただの友だちは親友に劣るのか?」
「親友とただの友だちの違いは?」
答えを出せない千尋に、女は結論を急ぐ必要はないという。
「もっとゆっくり生きてじっくり考えたらどうだ?
迷う時は特に。
学校でもさ、難しい問題であればあるほど時間を掛けてじっくり考えるだろ?
あれと同じ」
そう言われた千尋は戸惑いながらも一つの決断をする。
ずっと一緒にいたからこれからもずっと一緒にいると思っていた。
でも、だから・・・
理不尽な嫌がらせや親友との別れ、新たな友だちとの出会いに揺れ動く千尋の心。
そして新たな店子となる千尋と大家のひっそりとした出会い。
花に彩られた箱庭の町 【花屋敷長屋】 の、大家と店子の賑やかで穏やかで時々大変な日常を描く 【花屋敷シリーズ】 の第一弾。
※この物語はフィクションです。
※本作は同名作の改稿版です。
※セルフレイティングは念のため、たぶん大丈夫です。