あらすじ
勇者パーティ唯一の三十路、ノルド・ソクラウス。
戦闘では後ろで隠れ、作戦会議ではだんまりを貫き、雑用すらもやらない。
そんな理由で、ノルドは魔族領のど真ん中で勇者パーティから追放される。
だが、彼はただの役立たずではなかった。
剣術、体術、魔法、武器術、etc……特別な才能は何一つない。
けれど、あらゆる技術を極限まで磨き上げた結果、魔王すら脅かすほどの実力に至った『努力のおっさん』であった。
追放直後、ノルドの前に現れたのは時の魔王ゾフィ・エルシュトラ。
彼女は告げる。かつてノルドが育てた前勇者は、魔王に殺されたのではない。神に侵食され、自ら命を絶ったのだと。
教え子を壊した神に報復するため、ノルドは魔王と手を組むことを決める。
そして、そんな彼が最初に任された仕事は。
「――教師だよ。魔王学院の」
教室にいたのは、力こそ正義のドラゴン少年。
愛されることでしか自分を保てないサキュバス少女。
自分には価値がないと思い込むスライムの子。
全員、魔王候補《モンスター》、かつ問題児《モンスター》。
これは勇者を育てた男が、今度は次世代の魔王を育てる物語。
そして、勇者を喰らう神に反逆する物語である。