あらすじ

歌っていた。 行き場のない息苦しさを、声に変えるみたいに。 けれどその夜、歌の終わりに現れた“知らない言葉を話す女”との出会いが、凪の日常を終わらせる。 目を覚ました先は、元居た世界によく似て、けれどどこか違う場所。 読めない文字。通じない言葉。帰れる保証のない世界。 そこは、異なる世界から迷い込んだ“来訪者”が辿り着く、境界の街だった。 行き場を失った凪に与えられたのは、元の世界へ帰る方法ではなく、 「まずはここで生きること」を教える日々。 無愛想で不器用な適応支援員・イリス。 軽やかに距離をつなぐ元来訪者・リナ。 知らない世界で、知らない言葉を覚え、暮らしを覚え、少しずつ居場所を知っていく。 これは、世界の謎を暴く物語ではない。 帰れないかもしれない世界で、それでも息をして、生きていくための物語。 失くしたと思っていたものを、 知らない場所で、もう一度拾い直していく—— 異世界生活再建譚。

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カクヨム
カクヨム2026/04/25
  • 現在の作品音だけが、届いていた。 それが、はじまりだった