あらすじ
巨大検索エンジン企業・NEXUS search。
内部監査部の灰原誠司のもとに、検索品質評価部の真壁遼から一通のメッセージが届く。
「1位を見るな。0位を見ろ。」
その直後、真壁はデータセンターで死亡した。
事故に見える現場。
真壁らしくない作業申請。
焼けた小さな部品。
そして、削除された謎のファイル――zero_noise.csv。
灰原は、ランキング開発部の若手技術者・速水蓮とともに調査を始める。
やがて二人は、検索結果そのものではなく、その最上部に表示されるAI要約欄「0位」に隠された異常へたどり着く。
情報は消えていない。
検索結果にも存在する。
だが、多くの人が最初に読む場所には表示されない。
それは、ただの検索品質の問題なのか。
それとも、誰かが真実への入口を閉ざしたのか。
元刑事の内部監査官と、検索を信じてきた若き技術者が挑む、検索エンジンの裏側を舞台にした現代ミステリ。