あらすじ
死の呪いを受け、神殿から追われることになった精霊使いシュレム。
逃亡の中で、呪いの克服と事件の真相を追う旅に出る。
その道中で出会ったのは、ひとりの少女。
黒髪の無表情な少女――サリエナ。
異常な身体能力を持ちながら、どこか“人間ではない”違和感を抱えた存在。
そして、決定的に異常だったのは――
精霊魔法が、一切効かない。
常識の通じない少女と、呪いを抱えた精霊使い。
奇妙な共闘の中で、ふたりは違和感に気づいていく。
魔獣の異常、結界の破綻、精霊の挙動のズレ――
本来あり得ない現象が、世界の各所で起き始めていた。
神殿、精霊、そして神々。
すべてが正しいはずのこの世界は、どこかで歪んでいる。
これは、世界の“前提”に触れてしまった者たちの物語。
そして――
彼女の選択が、世界そのものを変える。