あらすじ

社会制度や構造を風刺するSFを書こうとすると、舞台設定や大筋の流れは見える。 スタート地点も、ゴールも、その途中にある中間地点も見える。けれど、その世界を生きる「普通の人」が、どう悩み、どう揺れ、どう選んでそこへ辿り着くのかとなると、急に難しくなる。 中年男の日常を描く短編を書いてきた自分にとって、SFの人物もまた、どこか生活者であってほしい。 しかし、自分の伝えたいテーマが先に立つと、登場人物の感情は途端に雑になる。感情が雑になると、輝いていたはずの物語が急にくすむ。 それでも、この苦しさは、物語の不自然さを見抜けるようになったからこそ生まれたものかもしれない。 SFを書く中でぶつかった壁を通して、創作の成長痛について考えたエッセイ。

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カクヨム
カクヨム2026/04/25
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