あらすじ
昼の教室では、他人。夜のベランダでだけ、恋人未満。
高校二年の春、夜型の相川湊が住むマンションの隣室に、同じ県立桜丘高校の月島あかりが越してきた。昼間は誰とも群れず、教室の隅で本を読んでいる少女。そんな彼女が、深夜のベランダでだけ、仕切り板の向こうから湊へ声をかけてくる。
「学校では、話しかけないで欲しいの」
新しい土地では深入りしたくない、という彼女の願い。湊はそれを受け入れる。こうしてふたりの"夜だけの関係"が始まった。
差し入れの飴、仕切り板越しに交わす本、月食の夜に並んで見上げる空。声と夜の温度だけが、ふたりの距離を少しずつ埋めていく。
これは、ベランダひとつ挟んだふたりが、境界線ごしに恋をして、それでも少しずつ越えていく、甘くてじれったい純愛ラブコメ。