あらすじ
土の匂いが、思っていたよりやさしかった。
剣を置いて田舎に来たはずなのに、なぜか落ち着かない。
そんなときに出会ったのは、距離がやたら近い女の子・ミナだった。
初対面なのに家に誘われて、気づけば一緒に暮らしている。
ごはんは「あーん」されるし、なぜかお風呂も一緒に入ることになるし、どう考えても距離がおかしい。
なのに、嫌じゃない。
畑を耕して、魔物を狩って、並んでごはんを食べる。
そんな毎日の中で、少しずつ、何かが変わっていく。
最近、あいつが近くにいると、少しだけ落ち着かない。
それがなんなのかは、まだ分からない。
ただ――少しだけ、離れがたいと思っている。