あらすじ
元配信者の神谷恒一は、過去の出来事をきっかけに活動をやめ、今は一人の視聴者として日々を過ごしていた。
そんな彼が唯一追いかけているのが、人気Vtuber――ルミナ・レイ。
明るくて距離感の近い配信に惹かれながらも、どこか冷めた目で彼女を見ていた恒一。
しかしある日、クラスメイトの白石澪と関わる中で、小さな違和感に気づく。
声。仕草。言葉の選び方。
それらが少しずつ、画面の向こうの“推し”と重なっていく。
そして確信する。
――推しの正体は、同じ教室にいる地味な同級生だった。
だが問題はそれだけではなかった。
人気Vtuberアストレア・ノクスからの一通のメッセージが、状況を一変させる。
『あの子、君のこと知ってるよ』
元配信者だった過去。
そして今、視聴者として見ていることすら。
画面の向こうと現実が交錯する中で、
「推し」と「同級生」、二つの顔を持つ少女との距離は、ゆっくりと、しかし確実に変わり始める――。
これは、
“偶像”として好きだったはずの相手を、
一人の人間として好きになるまでの物語。