あらすじ
世界中に突如として未知の構造物——ダンジョンが観測されるようになってから早20年。
西暦2050年現在、ダンジョンは新たなエネルギー資源を産出する巨大な産業基盤として、人類社会の中に受け入れられていた。
ダンジョンの出現により、新たなダンジョン開発産業が勃興する中、新米探索士の酒井ジンとラムの兄妹は、あいかわらず日々の生活に追われ、危険なダンジョンにもぐって糊口をしのぐ自転車操業の毎日を送っていた。
「探索士になりゃ、年収億越え。一攫千金も夢じゃないってふれこみだったんだけどなぁ」
ダンジョンから未知の資源を回収する探索士は、現在の世界経済を支える花形の職業と思われたが、現実は甘くない。
苦労の末、依頼を達成しても、ダンジョン公社の職員からは嫌みを言われ、買い取り業者にはダンジョン素材を買いたたかれる日々の連続。あげく零細自営業の個人事業主には、年度末の確定申告も待っている。
ダンジョンを中心とした巨大な産業構造のピラミッドの底辺で、下請け業者として搾取される日々にうんざりした酒井兄妹は一念発起。
「俺たちも会社を興すぞ! ダンジョン産業全般をあつかうダンジョン興産だ。今まで俺たちを利用してた連中と同じ土俵にあがって、全員見返してやる!」
はたして探索士の貧乏兄妹は一攫千金の夢を実現できるのか?
ご期待ください。