あらすじ
断頭台で処刑された男——レオン。
彼はかつて魔王を倒した"勇者"だった。
だが、その正体が"奴隷"だと知られた瞬間、全てが裏返る。
民衆は石を投げ、王は刃を下した。
「奴隷が勇者を騙るなど、許されぬ」
——そして、レオンは死んだ。
だが、それが終わりではなかった。
三日後。
魔王城跡で目覚めたレオンは、白髪と赤い瞳を持つ"魔王"として蘇生していた。
蘇生の儀を行ったのは、謎の男・アルザード。
「お前は復讐の魔王として蘇った。さあ、人間どもを滅ぼせ」
記憶が戻るにつれ、憎悪が膨れ上がる。
裏切ったグレン。侮蔑したエリナ。処刑を命じたセリオ王。
そして——自分の死を喜んだ、民衆たち。
レオンは決意する。
「全て壊す。俺を裏切った世界を」
村を焼き、街を壊し、王都を襲う。
かつて救った人々を、今度は自らの手で殺していく。
だが、復讐を重ねるほどに、心は虚しさに侵される。
「殺しても、殺しても……満たされない」
そして、再会する。
かつて愛した魔導師・ミリア。
彼女だけは、最後まで自分を信じてくれた。
「やめて……これ以上、殺さないで」
「やめられない。これが俺の復讐だ」
愛と憎悪の狭間で、レオンは苦しむ。
そして全てを破壊した先に、アルザードが告げる真実——
「お前は237人目のレオンだ。このループは、237回目なのだ」
絶望の果てに、レオンは死ぬ。
だが、時間は巻き戻る。
——今度は、記憶を持ったまま。
これは、処刑された奴隷が魔王として蘇り、
復讐の虚無に絶望し、
そして運命に抗うまでの物語。
救いも、赦しも、どこにもない。
ただ憎悪と、虚無と、わずかな愛だけが残る。
第2期「復讐の魔王編」——全100話。
絶望の螺旋が、今、始まる。