あらすじ
競馬ではなく、飛行竜による空中レース《競竜》が国民的娯楽となった並行日本。
平均的なサラリーマン・風見蒼太郎のスマホに、ある日突然、謎のアプリ《DRAGON BLOODLINE》が現れる。
アプリに導かれた先は、北海道で行われる一歳竜セール《北海竜選抜市》。
そこで蒼太郎は、誰からも見向きもされない小柄な牝竜と出会う。
幼名、ハル。
難産の末、遅れて生まれた“遅れて来た春”。
彼女にはまだ、競走竜としての名前すらなかった。
だが蒼太郎だけは知ってしまう。
この売れ残り候補の一歳牝には、空を変える才能があることを。
これは、謎アプリに選ばれた元一般人が、一頭の飛竜と落ち目の竜舎を拾い、やがて競竜界の血統地図を塗り替えるオーナーブリーダー物語。