あらすじ
ブランシャール王国の王女ルクレシアは、祖国が帝国に滅ぼされる最中、若返りの秘薬と共に国の復興を託される。
そうして幼い容姿となって落ち延びようとするルクレシアだったが、しかしその道中、最強騎馬兵団を率いる祖国の仇『セドリック』とバッタリ出くわしてしまう。
とっさに『マドレーヌ』と名乗ったルクレシアは、何故かそのまま孤児として連れ帰られることに。
そうしてセドリックの居城までやってきたルクレシア改めマドレーヌは、聡明な子供を演じつつ、国元の反抗勢力と密かにやりとりを交わし、そして帝国主義と優しい性根との狭間で悩むセドリックとも交流を深めていくという、大いなる矛盾を抱えた生活を送ることになり……。
――合い言葉は「泥をすすりて、白き鳥へ至る」。
子供の姿となった亡国の王女は、数奇な経緯の果てに、一体どんな答えへと辿り着くのだろうか――。
「……胸を張ってください、セドリック様。貴方は正しい道を、ちゃんと歩んでいます」