あらすじ

四十歳。病院で栄養士として働く私は、ずっと「普通」に合わせて生きてきた。
ある日、聞こえるはずのない声が、はっきりと私を呼んだ。

――「行かなければならない場所がある」

示されたのは、地図にも理由にも載っていない、小さな町の名前。
半ば衝動のまま旅に出た私は、各地で生きづらさを抱えた人々と出会っていく。誰にも言えない痛み、居場所のなさ、それでも続いていく日々。旅を重ねるうちに、私は少しずつ気づいていく。

「見えてはいけないもの」を見ているこの感覚が、ただの間違いではないのかもしれない、と。

これは、壊れかけた心を抱えたひとりの女性が、幻とともに歩きながら、自分の見ている世界を受け取っていく、静かな再生のロードノベルである。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/04/25
  • 現在の作品声の向こうに町がある