あらすじ
無人島での二年に及ぶ漂流生活から奇跡の生還を遂げた十五人の少年たち。しかし、彼らが不在の間に世界は加速度的に変貌を遂げていた。少年たちはそれぞれの夢を抱き、新たな荒波へと跳び出していく。世界の心臓部ロンドン、完成間近のスエズ運河、内戦の傷跡深き北米大陸、そして動乱のアジア――。鋼鉄と蒸気が支配し、未知のエネルギーが産声を上げるこの時代、人々は富と名声を、国家は覇権と権益を求めて激しく火花を散らしていた。元サルキー号の持ち主たる一族の会社で修行に励むガーネットは、ロンドンで商船学校のバクスター、サーヴィスと**再会を果たす。再会を喜ぶ間もなく、彼らの前に現れた懐かしい人物。その口から語られたのは、少年たちを再び世界の運命を左右する巨大な陰謀の渦へと誘う、あまりに重要な依頼であった。十九世紀という名の嵐を、彼らは再び「知恵と勇気」で乗り越えられるのか。新時代の幕が開く。