あらすじ

技術派遣として働く小次郎は、配属先でハラスメントを目撃し、通報した。その行動に特別な意味はなく、人として、ただやるべきことをやっただけだった。 しかし、通報は派遣元と派遣先の両者によって、握りつぶされた。再発防止を求めて労働局を訪れた小次郎は、そこで会社が隠していた別の法違反を知ってしまう。 小次郎は法に則り、自身の正当な権利を主張した。会社は応えない。法よりも社が大事だと、小次郎の請求に付き合わず、逃げ回る。 一年にわたる戦いの末、小次郎は会社を追い込んだ。しかし、残ったのは、消えない傷だけだった。 戦いを終えた小次郎は、下町の小さな食堂で働き始める。ある日、高校時代の先輩が店を訪ねてくる。ハラスメントに苦しむ彼女に、小次郎は「飯代」で助言をする。相手を殺す覚悟はあるか、と問いながら。 そして、小次郎の過去が、少しずつ、新しい居場所を侵食し始める。

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小説を読もう2026/04/25
  • 現在の作品傷だけが、増えていく