あらすじ
「アリア・スターリング! お前との婚約を破棄し、国外追放を命ずる!」
卒業パーティーの最中、大勢の貴族たちの前で王太子エドワードに断罪された公爵令嬢アリア。身に覚えのない罪を着せられ、愛想を尽かしたアリアは、微笑んでその令状にサインした。
「承知いたしました。では、今この瞬間をもって私は自由の身ですね?」
しかし、愚かな王子は知らなかった。
先代からの放漫財政で破綻寸前だった王家を、アリアの公爵家が裏で支えていたことを。
彼女が去るということは、王家を支える「金の蛇口」が閉まることを意味する。
アリアは、震える王太子に最後の手向けとして帳簿を突きつける。
「ところで殿下、我が家からの融資額——金貨110万枚、明日までに一括返済していただけますよね?」
愛も金もすべてを失い、絶望に叩き落とされる王族たちを背に、天才令嬢は本当の自由と幸せを掴みに行く。