あらすじ
2000年12月31日。
世界中に突如出現した「ダンジョン」。
人々はそれを冒険と富の象徴として受け入れ、モンスターを狩る「探索者」は英雄となった。
だが――その裏で、世界は確実に壊れていた。
ダンジョンとは「世界プログラムのバグ」。
モンスターは「エラーデータ」。
そして、倒された死骸を放置すれば、それは再び“バグ化”し、通常の手段では倒せない存在へと変質する。
この世界は、巨大なプログラムで動いている。
その不具合を、誰かが修正しなければならない。
主人公・カイ・シノハラは、世界にわずか300人しか存在しない職業――「清掃員」。
探索者が残した“ゴミ”を処理し、バグ化を防ぐ、誰にも知られない裏方の仕事だ。
相棒は、劇薬と化学反応を武器に戦う毒舌の清掃員リサ・カミシロ。
そして、新たに加わるのは、元暴走族「羅刹連合」二代目頭の新人タツヤ・クジョウ
「チッ……なんで俺がこんなこと……」
文句を言いながらも、なぜか掃除をやめられない。
誰も見ていない。
誰も評価しない。
それでも、放置すれば世界は崩壊する。
バグの発生速度は、清掃の処理速度を上回っている。
このままでは、世界修正率100%まで――60万年。
それでも。
「汚れは放置が一番ダメなんです」
ただ目の前のゴミを拾うために。
これは、
評価も見返りも求めずに。
誰にも見られなくても世界を守り続ける
ダンジョン・デバッガー清掃員の物語。