あらすじ
【注意⚠️:本作品はホラー要素を含みます】
お隣に住むコヨーテ獣人のコハルちゃんは、俺の中では完全に女神様だ。
栗色の髪に、伏し目がちな涼しげな瞳。すれ違うたびに丁寧にお辞儀してくれる、品の良い隣人。
酔い潰れて廊下で座り込んだ俺を介抱してくれた夜から、コハルちゃんとの距離は少しずつ縮まっていった。
土鍋で料理を作って部屋に持ってきてくれる。
一緒にお酒を飲んで、他愛もない話で笑い合う。
——毎回、夢のような時間。
そのはずなのに。
寝ている俺の夢に現れるコハルちゃんは決まって、嬉しそうに耳元で囁くのだ。
「あなたを押し倒して襲うまで、あと10日です💞」
「——あと、3日です💞」
「——明日、です💞」
きっと、俺の妄想の具現化に違いない。
けれども、カウントダウンは日に日に短くなっていく。
コハルちゃんの目からは、ハイライトが少しずつ消えていく。
そして、ついに。
カウントダウンが、「今日」になった日。
俺は、コハルちゃんに告白することを決意していた。
あなたのことが好きだと、真剣に伝えようと。
——けれども俺は、お隣の優しい女神様の本当の顔を、まだ知らない。
「今日、今から、あなたを、襲います💞」