あらすじ

地方の小さな村に暮らす少年は、いつか父のような伝説の戦士になることを夢見ていた。 ……が、現実は甘くない。 剣を振れば兄に笑われ、走れば弟に抜かれ、魔法を使おうとすれば火花どころか煙すら出ない。 なぜなら彼には、生まれつき魔力が一滴もなかったからだ。 家族の中でも「まあ畑仕事なら向いてるんじゃないか?」くらいの扱いを受けていた彼の前に、ある日、帝国軍務府の分類局がやって来る。 目的は、臣民の才能を測定し、国家に役立つジョブへ振り分ける適性検査。 少年は密かに期待した。 もしかしたら、自分にも隠された才能があるのではないか。 もしかしたら、父と同じ戦士の道が開けるのではないか。 そして検査結果は――。 魔力:ゼロ。 戦技評価:最低。 推奨ジョブ:モンク。 配属先:軍学校・労働徴用関連部門。 「……え、戦士じゃなくて荷物運び?」 こうして少年は、華々しい英雄候補ではなく、ほぼ雑用係として軍学校へ送られることになる。 しかし本人はめげない。 むしろこう考えた。 「軍学校に入れるなら、実質エリートでは?」 圧倒的前向き思考で、掃除、荷運び、訓練補助、食堂の皿洗いまで全力投球。 同期の天才ナイトや高飛車メイジに呆れられながらも、少年は地道に身体を鍛え続ける。 そんな彼には、誰にも知られていない力があった。 隠れアビリティ――「レベルアップ」。 魔法は使えない。 初期ステータスも低い。 ジョブも地味。 でも、努力して経験を積めば、確実に強くなる。 これは、魔力ゼロの落ちこぼれモンクが、雑用係扱いから始まり、いつの間にか帝国軍の常識をぶち壊していく物語。 本人はただ、父のような戦士になりたいだけ。 けれど周囲は気づき始める。 「あれ? こいつ、もしかして一番ヤバいやつでは?」 灰の大陸と青の大陸が戦争へ向かう時代。 分類不能の少年の、地味で泥臭くて少し笑える成り上がりが始まる。

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小説を読もう2026/04/24
  • 現在の作品初期ステータスが魔力ゼロのモンクですが、隠れアビリティ「レベルアップ」で地道に頑張ります。