あらすじ

「いつか英雄になる」 そんな夢を抱いて故郷を飛び出したカイルを待っていたのは、他愛もない依頼をこなす日々であった。 自分の限界に絶望したカイルは、死を覚悟して禁忌の地『翡翠の森』へ足を踏み入れる。そこで出会ったのは、銀糸の髪と黄金の瞳を持つ、神に最も近い種族――龍族の乙女、アステリアだった。 圧倒的な力。凍てつく殺意。 死の直前、恐怖を越えてカイルが放ったのは、一言の賞賛だった。 「……綺麗だ」 その純粋すぎる言葉が、数百年を孤独に生きてきた龍の心を溶かしていく。 種族の壁、そして絶望的な寿命の差。 カイルが老いて朽ちるまで、龍にとっては一瞬の瞬きに過ぎない。 それでも、二人は手を繋ぐ。 おとぎ話に記された、人間の寿命を延ばす秘宝『時を刻む雫』を求めて。 「あなたと同じ景色を、千年先も、万年先も見続けたい」 これは、最も無謀で、最も一途な人間が、気高き龍と共に永遠を探す冒険譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/24
  • 現在の作品冒険者が、龍族に恋をした結果