あらすじ
夏休み、高校生の朗(あきら)は、親友の飛鳥(あすか)が幽霊に取り憑かれているのではないかと心配していた。最近の飛鳥はひどくやつれており、朗は彼の家に泊まり込んで様子を見ることにする。その夜、朗の前に青白く光る少女の幽霊が現れる。
翌日、朗は飛鳥の中学時代のアルバムから、その幽霊が飛鳥の同級生だった山崎白根(やまざき しらね)であることを突き止める。飛鳥によれば、彼女は二週間前に交通事故で亡くなったばかりだった。再び現れた白根に対し、朗は「飛鳥を許してやってくれ」と必死に訴えるが、実は彼女が取り憑いていたのは恨みからではなく、生前から抱いていた飛鳥への恋心ゆえだった。
朗は、飛鳥には見えない白根と対話を重ね、次第に彼女と心を通わせていく。しかし、白根がそばにいることで飛鳥の生命力が削られていることに気づいた彼女は、あと一日だけそばにいたら去ることを決意する。
別れの日、飛鳥のもとに女子生徒から交際の申し込みがあり、飛鳥はそれを受け入れる。ショックを受ける白根を目の当たりにした朗は、見えないはずの飛鳥に向かって「白根ちゃんを見てやれよ!」と激昂する。朗の叫びに動かされた飛鳥は、見えない白根の存在を認め、彼女の想いに感謝を伝えつつ、自分は別の道を行くことを告げる。
その言葉を聞いた白根は満足し、朗に「生まれ変わってもまた友達になろう」と約束を交わして、光の中へと成仏していった。数日後、元気を取り戻した飛鳥を見送った朗は、彼女に似合う真っ白な花を抱え、清々しい気持ちで墓参りへと向かう。