あらすじ

セミとして地上に出てから1日目。俺、蝉丸の人生は、一人の少年に捕獲されたことで一変した。 捕まえ主の名は、九堂佐助。「このセミ、死なせたくない!」という子供特有の純粋で残酷な我儘。それに応えてしまったのが、彼の父親であり、度を越した親バカのマッドサイエンティスト・九堂正道だった。 「安心しろ佐助。パパがこの虫の『死というバグ』を修正してやろう」 正道の魔改造により、俺は自然界の掟を強制突破させられ、【不老不死】の個体へと変貌を遂げる。 夏が終わっても死ねない。秋の寒さでも元気いっぱい。雪の降る中で「ミーンミーン」と虚しく響く俺の鳴き声。俺は一体、どこへ向かっているんだ? しかし、笑えるほどシュールな日常の裏側で、不老不死の体は残酷な真実を突きつける。 ――佐助が大人になり、正道が老いていく中で、俺だけが「あの夏のまま」変わらない。 これは、世界の理を壊された一匹のセミが、自分を「家族」と呼ぶ親子のために、数百年先の未来まで鳴き続ける――かもしれない、コメディ寄りなシリアス物語。

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小説を読もう2026/04/24
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