あらすじ

廃嫡寸前の次男騎士、リオン・グランフェルト。 家では厄介者として扱われ、任務では捨て駒同然に前線へ送られる彼には、ひとつだけ異質な力があった。 それは、戦場に走る“線”を見極め、越えさせてはならない一線を止める《界線術》。 ある日、リオンは輸送隊護衛の任務中、味方から「後列三台は捨てろ」と命じられる。 そこには負傷兵が乗っていた。 切り捨てれば楽になる。 命令に従えば、家の面子も守れる。 だがリオンは、剣を抜く。 「後列は捨てない。荷を守るな、人を守れ」 襲撃を退けたリオンだったが、戦いの後に待っていたのは称賛ではなかった。 消される証拠。 未処理箱へ落とされる報告。 末端の兵に押しつけられる責任。 そして、事件そのものを都合よく閉じようとする者たち。 だがリオンは、戦場だけでなく、検分場でも一歩も退かない。 札を止め、票を残し、証言を正面に出す。 切り捨てられるはずだった者たちの名を、記録の上に残していく。 そんな彼の姿を見た女騎士リゼット・アシュベルは、ただ庇われるのではなく、自らも「見た責任」を背負って隣ではなく、自分の位置に立つことを選ぶ。 これは、家に見限られた次男騎士が、 捨てられるはずだった兵を救い、 隠されるはずだった真実を暴き、 戦場と軍務の中で己の名を刻んでいく物語。 剣だけでは終わらない。 魔法だけでは勝てない。 紙の上で消される命まで、彼は決して未処理にはさせない。

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小説を読もう2026/04/24
  • 現在の作品廃嫡寸前の次男騎士、襲撃された輸送隊を救ったら辺境防衛の切り札になりました ~兵站眼で戦場をひっくり返し、家も軍も王国も俺を無視できなくなる~