あらすじ

生まれつき塩味だけを感じられない女性・篠崎は、その欠落を完璧に隠し、特級味覚審査員の頂点に上り詰めた。 彼女の舌は七年間、誰も疑うことなく食品の安全を判定し続けた。 しかし今年の年次更新審査で、新設された実技課題が彼女を追い詰める。 複合味から各味の寄与率を純粋に「知覚」だけで分離する試料。そして——。 感じない味を判定し続けた女の、静かな偽装が今、試される。 味覚という日常の感覚を通じて、完璧さと欠落、知覚の限界を静かに問う心理サスペンスです。 最後の一滴まで、舌の上で転がしたくなるような余韻をお届けします。

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カクヨム
カクヨム2026/04/24
  • 現在の作品『塩の行進』