あらすじ
「二人で世界最強になろう」
親友・日向陽と交わした約束だけが、宮前蓮を冒険者にした。
陽はもういない。
ダンジョン事故で死んだ。
だから蓮は、スキルなしのまま一人でダンジョンに潜る。
最初の相手は、初心者向けのゴブリン一体。
結果は、惨敗。
怖かった。
痛かった。
情けなかった。
それでも、死にかけて逃げ帰った翌朝、蓮は気づく。
昨日より、身体が動く。
昨日より、敵の動きが見える。
昨日より、少しだけ、前に出られる。
蓮は、死線を越えるたびに強くなる。
格上と戦い、傷つき、恐怖を飲み込み、それでも心が折れなかった時だけ、蓮の身体と剣は異常な速度で成長していく。
やがて蓮は知る。
陽の死は、ただの事故ではなかった。
親友の夢を継ぐため。
陽を殺した者の上に立つため。
蓮は今日も、死線へ踏み込む。
スキルなしの少年が、死にかけるたびに強くなり、やがて世界最強へ至る物語。