あらすじ

雪歩(ゆきほ)は石川県の田舎に住んでいる絵を現実にする異能の持ち主。それで荒稼ぎする極悪な両親によって家に閉じ込められて十八歳からの十年を過ごした。しかし十歳下の妹の春日(はるひ)はそれに似た更にお金を生みやすい異能を持った。  それにより、十八歳になった頃、雪歩を邪魔だと両親は追い出した。その結果、何も知らない現代の外の世界の雪の中捨てられた雪歩は、カラスのあやかしとのハーフの美青年である黒須(くろす)に拾われる。職業は小説家。浮世離れした美貌と性格の黒須に雪歩は惹かれていく。なぜか雪歩に好意的な黒須に初めは戸惑う。  実は黒須は昔雪歩が異能で救った少年だった。その時に雪歩に惹かれたようだった。そしてそれをきっかけに小説家になって物凄い人気作家になった黒須は、次は自分が雪歩を守ると溺愛してくる。  黒須との楽しくもドキドキな初めての異性との共同生活により、長い間知らなかった他の人間にとって当たり前の世界は小説家やあやかしの世界を色々知っていく雪歩は、少しずつ自己肯定感も高まり自分を取り戻していく。過去に仲が良かった客の御曹司の鈴木や春日に再会しながらも黒須が溺愛しまく離婚役は維新までする日常を過ごしていると黒須と雪歩はどんどん距離を縮めて、両思いになっていく。  そして、黒須に一緒に絵と文に分かれて絵本を作らないか? と持ちかけられる。雪歩は自分が描いた絵が実体化する異能の怖さに迷いながらも悩みながら黒須と絵本を作ることにする。結果ふたりで絵本を作りながら異能で実体化する絵に襲われたり、色々と振り回されながら一緒に絵本を作りその作品は無事人気作になる。  一緒に東京へ行ってみたり、少しずつ雪歩も行動的になっていく。どんどん思い合っていくふたり。黒須が実は恋によって羽根が育つと愛し合ううちに知り、黒須の羽が大きくなったので一緒にふたりで空を飛ぶ。大空を飛んでいるうちに、全ての悩みごとや、ツラく苦しかった過去がとてもちっぽけに思えてくる雪歩。自分への好きだという気持ちが羽が小さかった黒須を飛べるようにした事実に喜ぶ。こんなにも黒須は自分を好きなのだ、と雪歩は体感する。空は綺麗で、空から見る両親は惨めでちっぽけだった。もう相手にする必要はないと割り切る雪歩。心の呪いが解かれたような気持ちになる。  雪歩が両親を捨てて黒須とふたりで生きようとしたところ、カラスのあやかしだと思っていた黒須が鴉天狗だと判明しあやかしのボスの後継だと知る。あやかしとしての黒須の凄さや真っ直ぐさに惹かれながらも、そばにいたいと思う雪歩は、前を向いていく。これからはそれに見合った女になろうと頑張ることを誓う雪歩は黒須と一緒に自由に自分らしく生きていく道を選ぶ。もう両親や周りの異能者への扱いは置いておいて自分磨きをしていこうと思う。これからは自分を好きでいてくれる黒須のために自分が好きでいれる自分を作って生きていく。

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カクヨム2026/04/24
  • 現在の作品捨てられた異能者はあやかし小説家に溺愛される