あらすじ
1888年。霧に包まれたロンドン。
高級紳士服の仕立屋が並ぶサヴィル・ロウの一角に、人の皮膚に宝石を縫いつける職人がいた。名はノア。
仕立屋「プロフェット・ナイト」の店主ダニエルに拾われ、その特異な技術で貴族たちの欲望を美しく飾り立てるノア。
しかし、彼の心には、かつて雪降る路地裏で目撃した「ある光景」が影を落としていた――。
ロンドンを震撼させる娼婦連続殺人鬼、通称「レザー・エプロン」。
スコットランド・ヤードの捜査が迫る中、不敵な笑みを浮かべるダニエルと、自身の中に空虚を抱えるノアの関係は、事件の闇と共に深く静かに狂い始める。
彼らを縛りつけるのは、十数年前に起こった一つの事件の記憶。
「蝋人形に宝石を縫いつけたら、美しいと思わないか」
宝石の輝きと、切り裂かれた肉体。
耽美と戦慄が交差するダーク・ヒストリカル・ファンタジー。