あらすじ

本作は自主企画『柴田恭太朗様の【三題噺 #142】「犬」「家」「証明」』参加作品です。 【あらすじという名の冒頭】 騎士の名をレオンといった。 その血はヴァレリアという家を護るために存在した。父も祖父もさらにその先の者たちもヴァレリア家を護るために剣の腕を磨き、腕が折れようとも盾を構え、多くの血を流した。 レオンの記憶はヴァレリアにしか存在しなかった。石造りの厩舎の匂い、馬の息が白く立ち上る冬の朝、主君の猛る狼の紋章を磨く夜の静けさ、激しい剣戟の音、全ての思い出が此処にあった。己の夢も、痛みもなくただ誓いと命令だけが存在した。 「レオンよ、この剣に誓え」 「は、我が命を懸けて、我が主であるヴァレリア家を守ります」 そして、レオンは騎士となりヴァレリア家の為に戦い続けた。 レオンが18になった時、当時の主が死んだ。レオンのいる戦場でではなく、屋敷で亡くなった。後を継いだのは一人娘のイザベルだった。

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カクヨム2026/04/24
  • 現在の作品忠犬の証明~ある騎士の誓い~