あらすじ
【5月10日に全51話で完結予定! 毎日6:50・11:50・18:50に更新します】
「牛車の車輪は、俺のすべてだ」
平安の都。しがない車大工の工房で、親方の下で修行に励む十五歳の青年・藤太(とうた)。
彼は寝ても覚めても木と革と鉄のことばかり考えている、生粋の「職人馬鹿」だった。
ある日、そんな小さな工房に、時の権力者・左大臣から一件の依頼が舞い込む。
それは到底実現不可能とも思える、理不尽な「無茶振り」だった。
期日までに納品できなければ、工房は取り潰し。一族は路頭に迷う絶体絶命の危機――。
しかし、権力者の脅しを前にして、藤太の目は異様に輝いていた。
「つまり、俺の腕で『都で一番すげぇ牛車』を作っていいんだな?」
純粋すぎるモノづくりへの執念と、妥協を知らない狂気的な技術。
彼を支える商才溢れる兄と、不器用で厳格な親方。そして、やがて迎える「最強の同志」である宮大工の娘(妻)。
権謀術数が渦巻く平安の都において、純粋な「職人の腕」と「最強の家族の陣形」だけを武器に、権力者たちの理不尽や嫉妬を次々と叩き潰していく!
「最高の牛車」を作るためだけに生きる青年が、やがて摩擦と重力を凌駕し、都の景色を完全に塗り替えていく。二十年の時を駆ける、熱きモノづくり一代記、ここに開幕!