あらすじ
午前四時、主人公は「見れなかった桜」の眩しい光で目を覚ます。現実と夢の境界が曖昧なまま外へ出ると、家の中と外の明るさは同じで、世界の輪郭はぼやけている。理由も分からないまま拳銃を握りしめ、鬱蒼とした道を進む。
やがて出会った男と桜についての短い会話を交わすが、その直後、主人公は衝動的に男を撃ち殺してしまう。世界は何事もなかったように静まり返り、行為の意味も理解できないまま、主人公の意識はさらに曖昧になっていく。
森の奥の湖にたどり着いた主人公は、水に足を踏み入れながら終わりを受け入れる。そして岸辺に咲く枝垂れ桜を見つめ、「世界の終わりの桜」を期待した自分の感覚を否定するように、ただ「しょべーな」と呟く。