あらすじ

一五三三年、尾張。 百姓の家に生まれた藤次郎は、生まれながらにして前世の記憶を持っていた。 しかも一つではない。 最初の人生は、中国三国時代を駆けた名将・趙雲子龍。 以後、武人、商人、医師、石工、船乗り――十人分の人生を経て、十一度目の生を受けた男だった。 戦場を知り、商いを知り、人を救う術も、土木も、兵法も知る。 だが今世の始まりは、侍ですらない尾張の農家の倅。 乱世を生き抜くには、力を見せすぎても潰され、埋もれすぎれば一生土にまみれて終わる。 小さな村で才を隠しながら、家を富ませ、人を動かし、恩を積み、やがて時代そのものに食い込んでいく藤次郎。 これは、十の記憶を武器に、戦国の底から天下人たちの時代へと駆け上がる、一人の男の成り上がりの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/23
  • 現在の作品『尾張転生録――十生の記憶で乱世を登る』