あらすじ
「恋愛映画なんか、もう信用してなかった」
37歳、コールセンター勤務、趣味はコンビニの半額シール待ち。
純愛を受信するアンテナを社会生活でボキボキにへし折られた男・油谷グレープフルーツ丸の前に現れたのは、脳の寿命をガリガリ削ってくる異常巨漢・丸山バッファロー健だった。
「愛ですよ愛!!」
「お前から"愛"って単語出ると脂質が増えるんだよ」
会話のドッジボール、突然始まる北朝鮮のミサイル軌道への賛美。
すべてがうるさい。すべてが謎。
だが、そんなバッファローに背中を押され、なぜか映画館に足を運んだ油谷を待っていたのは、ポップコーンの空中散布と、大洪水の鼻水音だった――。
湿度とタイミングと睡眠不足で生きる全人類に捧ぐ、
冷笑系アラフォー男と水没肉まん(デブ)が織りなす、
笑って、ちょっと泣いて、最終的に「まず野菜食え」ってなる、弩級のヒューマンドラマ(※一応恋愛カテゴリ)。