あらすじ

バドミントンは、初速四百キロを超える白い弾丸が飛び交う「世界最速の格闘技」だ。  互いに相反するプレースタイルを持ちながら、コートの上で一対の翼として完成していた光宙と騎士。しかし、彼らが夢見た世界の頂へと続く階段は、あまりにも険しく、そして脆かった。  光宙の肉体は、自虐的なまでの練習量によって限界の淵に立たされていた。肘は悲鳴を上げ、網膜には光を蝕む黒い染みが滲む。それでも「今、この瞬間のコート」に全てを捧げようとする光宙に、プロ養成機関の指導者と世界的メーカー『YUNEX』のスカウトが、非情な取引を持ちかける。  そんな中、二人を決定的な悲劇が襲う。不慮の交通事故により、騎士の左足首が致命的に破壊されたのだ。コートを奪われた相棒。壊れゆく自らの肉体。約束を果たすため、光宙はたった一人で、世界の頂点が待つあまりにも眩しい光の中へと、歩みを進める。

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エブリスタ2026/05/17
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