あらすじ
「英雄と呼ばれる人はみな《加護》を持っている。俺には、それがなかった――」
エルフの母を伝説の魔獣『銀狼』に殺され、剣すら抜けなかった無力な自分を呪う赤髪の訓練兵・レンドル。
彼は復讐の力を求め、わずかな可能性に賭けて神殿で祈祷を行い、ついに規格外の強力な《加護》を引き当てる!
だが、その力こそが彼に流れる『聖人サンルードの血脈』を証明するものだった。
皇妃の陰謀に巻き込まれ、「懲罰兵」として最前線の戦場へ送られたレンドルは、覚醒した力と父譲りの剣技で、敵国の建国の英雄『黄金騎士』を討ち取るという大金星を挙げる。
しかし、その先に待っていたのは黒幕『閃光のラクア』との絶望的なまでの力の差だった。ラクアの刃に倒れたレンドルは、エルフの少女ジークの手によって得たばかりの加護を奪われ、命を落としてしまう……はずだった。
「俺は加護を奪われた。だが、まだ死んでいない――」
死の淵で母の記憶と未知の『青い光』に包まれ、奇跡的に傷が塞がり蘇ったレンドル。
彼は商人のギスカールや元傭兵のルテウスに助けられながら、生き延びるために敵国であるルベリア王国へと潜入する。
失った力を取り戻し、真の敵である銀狼を討つ術を学ぶため、レンドルはルベリア王国の死神隊長シャルフや、伝説の『剣聖』エルフを相手に、自らの命と「情報」をチップにした前代未聞の心理戦(死神のPoker)に挑む!
「俺の、何の価値もない命と――あんたらにとって大切なエルフの命。どちらを取るか、選べ」
加護を失った赤髪の青年が、極め抜いた「剣」と「覚悟」で運命を切り拓き、伝説の魔獣と世界の陰謀に立ち向かう、王道ファンタジー英雄譚!