あらすじ

勇者パーティーの荷物持ち、アードゥ・テイカーは弱かった。 剣も魔法も大したことはなく、戦闘では役に立たない。 おまけに女好きで、軽薄で、勇者たちからの評価も低い。 そんな彼は、魔族領との境界で小柄な魔族の少女を助けたことで、勇者パーティーを追放されてしまう。 置き去りにされた森の中、アードゥは魔族に捕らえられ、魔王の前へ引きずり出された。 人類の敵。 滅ぼすべき存在。 そう教えられてきた魔王は――。 ものすごく可愛い女の子だった。 勢いのまま「好きです」と口走ったアードゥは、なぜか魔王の城で生かされることになる。 与えられた役目は、勇者の情報を売ることではない。 人間の目で、魔族を見ること。 魔族にも畑がある。 食堂がある。 治療室がある。 傷つく者がいて、食べ物を育てる者がいて、守りたいものがある。 アードゥは戦えない。 魔王様を守る力もない。 けれど、荷物持ちとして、運べるものならある。 水を。 食料を。 薬を。 言葉を。 そして、人間が見ようとしなかった魔族の姿を。 これは、勇者パーティーを追放された情けない荷物持ちが、魔王様に忠誠を誓い、世界を少しだけ踏み止まらせる物語。 なお、魔王様は今日も可愛い。

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小説を読もう2026/05/17
  • 現在の作品勇者パーティを追放されたので魔王様に忠誠を誓いました。