あらすじ
古代ファンタジー国家・メセトラ王国。
ある日、冥界を追放された超絶問題児の死神レイが、人間界へ叩き落とされる。
だがこの死神、普通の悪役ではなかった。
人間を「汗まみれ」「埃まみれ」「お腹の中でうんこ飼ってる存在」と本気で嫌悪しており、王都へ落ちた瞬間に発狂。
「こんな汚い世界は滅ぼすしかないのだぁああ!!」と叫びながら、なぜか王国の大掃除を始めてしまう。
下水を整備し、
風呂文化を広め、
歯磨きを強制し、
病院で失神し、
外国使節団の頭皮を見て倒れ――。
結果、メセトラ王国は周辺国家を圧倒する“清潔すぎる超文明国家”へと変貌していく。
一方、圧倒的美貌を誇る女王ネフェルセトは、そんな意味不明すぎる死神に振り回されっぱなし。
毎日「臭い」「髪洗え」「歯磨け」と怒鳴られ、
時には無理やり頭を洗われ、
王としての威厳を破壊されながらも、少しずつレイという存在に慣れていく。
しかしレイは死神。
永遠に変わらず、
人間を理解できず、
そして“死”を誰より身近に知る存在だった。
これは、
潔癖すぎる死神と、
老いていく女王と、
清潔に狂った王国の、
ギャグなのに妙に切ない、
超異色ファンタジーである。