あらすじ
中学三年の春。
クラス替えで同じクラスになった、
西條ゆうまと高瀬まさき。
初めて会ったはずなのに、
どこか懐かしい。
そんな不思議な感覚から、
二人は少しずつ距離を縮めていく。
給食の時間。
放課後の教室。
何気ない帰り道。
“毎日一緒にいる”ことが、
いつの間にか当たり前になっていた。
やがて迎える受験。
「同じ高校へ行こう。」
その約束を胸に、
二人は不安や焦りを抱えながらも、
同じ未来を目指していく。
そして、
無事に同じ高校へ合格。
ずっと一緒にいられる。
そう信じていた。
けれど、
高校では別クラスになり、
少しずつ二人の距離は変わっていく。
新しい友達。
新しい環境。
変わっていく日常。
嫌いになったわけじゃない。
それでも、
“当たり前”だった時間は、
少しずつ失われていった。
一度は離れてしまった二人。
しかし高校二年生の春、
再び同じクラスになったことで、
止まっていた時間がもう一度動き始める。
「もう、
自然消滅なんてしたくない。」
何度離れても、
心の奥にはずっと残っていた。
これは、
春の出会いから始まる、
静かで不器用な青春の物語。