あらすじ
伯爵令嬢のレイラが訪れたのは、怪しげな道具で埋め尽くされた『魔法使いの店』。彼女の目的はただ一つ、恋愛成就の魔道具を手に入れることだった。二年前に婚約した侯爵令息アシェルと、未だにまともに話すことすらできない関係に、彼女は心を痛めていたのだ。
「きっと、わたくしは嫌われている……。でも、本当はもっとあの方と仲良くなりたいの!」
切実な想いを打ち明けたレイラに、店主の魔女が手渡したのは、惚れ薬ではなく一冊の不思議な本。それに望みを託し、レイラは少しずつ前向きになっていく。
しかし、彼女はまだ知らない。当の婚約者アシェルもまた「婚約者に好かれたい」と、同じ魔女のもとを訪れていたことを──!
不器用な両片想いの二人を、気まぐれな魔女が導いていく。すれ違う二人の恋の行方は一体どうなるのか。心温まる恋の処方箋が、今ひもとかれる。