あらすじ

十年前から、世界に朝は来なくなった。 港町ノアルの少年リクは、灯台の雑用係として夜の中を生きていた。 人々は月明かり、星砂、光石、小さな火を頼りに暮らしている。 けれど、誰もが心のどこかで、もう一度だけ朝を見たいと願っていた。 ある日、リクは消えない小さな火を宿したランタン剣《朝火》と出会う。 月光使いの少女セナ、飛べない翼族の整備士ラナ、火を怖がる少年ピノ、しゃべる黒猫ノクス。 仲間たちと空船《朝待ち号》に乗り、リクは太陽を封じた「太陽の檻」を目指す。 けれど、太陽はただの希望ではなかった。 強すぎる光は、人を焼く。 夜にも暮らしがあり、守られた場所がある。 彼らが取り戻すべきものは、世界を真昼に塗り替える光ではない。 夜しかない世界で、少年たちは朝を盗み返す。 それは、夜を消すためではなく、朝を選べる世界にするための冒険だった。

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カクヨム
カクヨム2026/05/17
  • 現在の作品サンチェイス 〜夜しかない世界で、僕らは朝を盗み返す〜