あらすじ
窓の外は、いつも大体カーテンが閉まっている。
太陽の光を浴びないと引きこもりは治らないと言う彼女に、彼は言い返す。
「俺は訳があって出ないの。一緒にされてたまるか」
パンプキンチップフラペチーノを啜る「新文明」の彼女と、
部屋の中で尊厳を守り続ける「旧人類」の僕。
信号待ちの数分間。停車場にバスが止まるまでの時間。
二人の間に流れるのは、どこまでも理屈っぽくて、どうしようもなく他愛のない会話だけ。
ブラジャーの尊厳から、ウサギではない「フィロー」のアイデンティティまで。
噛み合わない。でも、この時間が終わってほしくない。
これは、どこにでもいる「男の子」と「女の子」が繰り広げる、
世界で一番静かで騒がしい、日常の断片(ピース)。