あらすじ

世界は終わった。 ――そんな世界もあった。 機械が空を埋め尽くした世界。 魔王が大陸を支配した世界。 神々同士の戦争が続く世界。 海の底で人類が暮らす世界。 永遠に雪が降り続ける世界。 そして。 化け物によって文明が崩壊しかけた世界。 無数の文明。 無数の世界。 その全てに、突如として現れるコンビニがある。 明るい照明。 温かい肉まん。 湯気の立つコーヒー。 綺麗な床。 補充され続ける商品棚。 その店の名は、『every』。 どこに現れるのか誰も知らない。 ある日突然、街角に存在している。 荒野の真ん中。 戦場の隣。 魔王城の近く。 宇宙港の裏路地。 海底都市の外れ。 世界すら超えて、そのコンビニは営業していた。 店内では争いは禁止。 人間も。 怪物も。 兵士も。 異星人も。 魔族も。 神ですら。 このコンビニでは平等に客だった。 店を営むのは、気怠そうな青年・玖条。 どんな生物の言葉も理解し、怪物達と普通に会話を交わす男。 そして。 化け物達ですら、彼を恐れていた。 なぜコンビニが世界を超えて現れるのか。 なぜ商品が尽きないのか。 なぜ店内では誰も争えないのか。 その理由を知る者はいない。 ただ一つ確かなのは。 今日もどこかの世界で、自動ドアが静かに開いているという事だけだった。 ――営業中。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/17
  • 現在の作品終末のコンビニ