あらすじ

2047年、北幌市は雪に埋もれていた。 2037年に財政破綻を迎えてから10年。除雪は主要道路以外完全停止し、電力・水道は制限され、再開発で作られたハコモノ群は雪の重みで次々と崩落した。「大都市だから大丈夫」「行政が何とかする」——そんな正常性バイアスを抱き続けた街は、ゆっくりと、しかし確実に死にゆく。 末端の市職員・レン(37)は、雪に半分埋もれた支所で毎日、住民の苦情と未払い督促に追われていた。ある日、旧本庁舎の地下書庫で2026年に作成された極秘資料を発見する。それは元財政課職員・タクミ(72)が作った「2037年破綻シミュレーション」だった。そこに記されていた未来は、1円の狂いもなく現実となっていた。

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カクヨム
カクヨム2026/05/17
  • 現在の作品北幌市、除雪を停止す―2037年の予言が、2047年に雪を降らせる―