あらすじ
荷物持ちは後ろにいろ」
そう言われるのが、カイルの日常だった。
Fランク冒険者。
役割は荷運び。
戦えない、冴えない、地味な男。
誰も彼に期待しない。
だが――
ひとたび仲間が死にかけた時、
彼は“本来の戦い方”を見せる。
魔物の呼吸。
骨格。
重心。
殺し方。
それを知り尽くした異常な戦闘技術で、
災害級の魔物すら静かに解体していく。
その姿は、まるで人間ではなかった。
実はカイルは、
かつて王国が極秘に生み出した
「対魔物兵器」の生き残り。
強すぎる力ゆえに忌み嫌われ、
過去を隠して生きていたのだ。
だが彼の存在を知る者たちが動き始めた時、
王国の闇と“兵器計画”の真実が明らかになっていく――。
これは、
“荷物持ち”と呼ばれた青年が、
災厄そのものとして恐れられていく物語。